2004年10月18日
プラパレットの価格交渉が進展
需要家各社が相次ぎ有額回答
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 三甲、大日本インキ化学、岐阜プラスチックなど大手射出成形メーカーが打ち出したプラスチックパレットの値上げ表明が需要家各社に受け入れられることがほぼ確実となってきた。

 需要家各社とも、原料レジン価格が今年に入って3回にわたって引き上げられていることはすでに承知しており、したがって今回のパレット各社の値上げ要求を拒否することは事実上不可能と判断している。ただし、値上げ幅と実施時期についてはパレット各社に譲歩を求めるところが増えそう。

 物流業界をはじめとした需要家が今回の値上げを受け入れざるを得ないと判断するに至ったのは、中国政府の通達によって輸出梱包用軽量パレットを従来の木製からプラスチック製に切り替える必要が出てきたこともあって、プラパレットの大幅な増産体制の確立が急務となってきたためと見られる。プラパレットの昨年度の出荷量は前年度より60万枚増えて770万枚となったが、今年はそれを大幅に上回ることが確実と見られている。

 なお、プラスチックパレットメーカーが要求している値上げ幅は、メーカーによってさらには品種によって多少異なり、10%から15%までばらつきがある。