2004年10月18日
東レ、上海にナノテク高分子材料の新研究所完成
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

 東レは18日、中国での研究開発体制を強化するため、上海に高分子先端材料の研究を目的とした研究開発施設を設立すると発表した。2002年に南通市に外資系企業として初めて創設した繊維研究会社「東麗繊維研究所(中国)有限公司」の上海分公司として、上海市紫科学園区に新たに1.2億元(約16億円)をかけ研究開発施設を建設していた。これが完成したため、29日開所式を行う。

 新研究所は、繊維研究所の対象領域を広げて高分子先端材料の研究開発に主体を置く。最新のナノテクノロジーを使い、各種樹脂やフィルムなどに適した高分子材料の研究開発や、機能性膜を利用した分離技術による海水淡水化・上水の浄化・排水処理など、水処理分野の研究を推進する。 

 東レは、中国の成長潜在力を戦略的にも重要と位置づけ、今後も積極的に事業拡大していく方針。中国でのグループとしての事業規模も現在の約500億円から2010年には3000億円に拡大する目標を立てている。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/1018toray.TIF

東レのホームページ
http://www.toray.co.jp/news/rd/nr041018.html