2004年10月19日
ローディア、中国藍星集団とシリコーンで提携
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:東芝

フランスの化学大手ローディアと中国の藍星集団が15日、北京で提携のレター・オブ・インテントを締結した。それによると、ローディアと藍星はアジア太平洋地域での両社のシリコーン事業を推進するために戦略的提携を行う。提携により、両社はアジア太平洋地域におけるメチルクロロシランとシリコーン製品の大サプライヤーとなる。

 FS完了後、両社は2005年初めまでにローディアの技術で天津に年産20万トン(スター時10万トン)のメチルクロロシラン工場の建設を開始する。生産開始は2007年第1四半期の予定。

 ローディアによると、これは両社のシリコーンにおける提携の第一歩で、両社はシランでの提携を利用し、それぞれの下流部門への投資を促進する。

シランは、金属ケイ素を原料とするモノマーの有機ケイ素化合物で、半導体シリコーンの原料。また医薬品の合成に利用される「シリル化剤」や有機と無機を結合する「シランカップリング剤」などの原料にもなる。

 ローディアはローヌ・プーランの特殊化学品部門が独立したもの。(残ったライフサイエンス部門はヘキストと合併してアベンティスとなり、本年8月、サノフィと合併してサノフィ・アベンティスとなった)

 中国藍星集団は幅広い分野で活躍する化学会社で、シリコーン生産では20年以上の歴史を持ち、自社技術で中国最大のシリコーン工場を持っている。

 アジア・太平洋地域での有機シリコンのメーカーは他に、ダウコーニング、GE東芝、信越化学、ワッカー等がある。  (上海発=特約)