2004年10月20日
クラレ、欧州に「エバール」増設完了 2万4,000トンに
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:クラレ

 クラレは20日、エバールヨーロッパ社(本社:ベルギー)が進めていた、EVOH樹脂「エバール」年産1万2,000トンの増設工事が完了したと発表した。増設後の能力は2万4,000トンに倍増した。
 
 同樹脂は、汎用ポリエチレンの約1万倍と、プラスチックとしては最高レベルのガスバリア性をもつ高機能性樹脂で、同社は1972年、世界で初めて自社技術で開発。需要は食品包装や自動車のガソリンタンクなど、気密性が求められる分野を中心に好調で、現在日本、米国、欧州などで年率10%以上の増加を見せている。
 
 「エバール」は現在、エバールアメリカ社でも2万4,000トンの増設計画を進めており、2006年3月には完成して4万7,000トン能力となる。「エバール」の生産能力は、岡山工場の1万トン設備と合わせて現在世界の3拠点に年産5万7,000トン。06年には8万1,000トンとさらに増えることになる。
 
ニュースリリース参照 
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=2750