2004年10月20日 |
シャノンとアルミサッシメーカー3社が事業提携 |
共同出資会社を設立してビル用樹脂サッシを開発・供給 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:シャノン |
三協アルミニウム、新日軽、立山アルミニウム、シャノンの4社の社長は20日、共同記者会見を開き、ビル用樹脂サッシの開発と供給を目的に4社が均等出資して新会社を設立することにしたと発表した。 社名は株式会社PSJ。資本金は1億円。代表取締役社長は吉野俊彦・現三協アルミニウム理事。本社所在地は東京都中野区本町1丁目13番地18号大新NSビル9階。設立日は平成16年11月1日。当面の従業員数は10人ていど。商品の受注開始は平成17年2月。出荷開始は同年7月を予定している。売上高目標は初年度が5億円、3年後が40億円。平成18年度には黒字化を目指す。 新会社は、4社が保有する塩ビ樹脂サッシの設計技術と製造技術、さらには設備等の経営資源を結集し、生産コストの低減を図るとともに、品質の高度化や多機能化などの市場ニーズに的確に対応していくことを目的に設立されるもの。中国から輸入する主要部材と4社が製造する付属・副資材を組み合わせて製品化する。ただし、実際の生産は新日軽の苫小牧工場とシャノンの栗山工場に委託していく。最終製品は、出資4社がそれぞれのブランドで販売していくことになっている。 これら4社が協力体制で普及を図っていくことにしたビル用樹脂サッシは、わが国ではまだ普及率が低く、サッシ全体の市場の1%前後を占めるにとどまっている。しかし、これら4社では、同サッシの持つ水密性能、防火性能、防犯性能、遮音性能などの特徴が広くゼネコンや市民の間に知られるようになれば、寒冷地だけでなく都市部の一般ビルやマンション等でも省エネルギー・遮音建築材料として盛んに採用されることになると予想している。 会見に臨んだ横地亘・シャノン社長、長谷川和之・新日軽社長、川村大志・三協アルミニウム社長、要明英雄・立山アルミニウム社長の4氏は「様々な点で環境適応性に優れた樹脂サッシは、ビル分野でもこれから大いに普及していくことになると期待している。ついては、各社の持ち味を結集して効率的にきちんと成果を上げていくようにしたい」と口々の意欲のほどを披露していた。 |