2004年10月28日 |
タキロン、酸化チタン光触媒仕様のポリカーボネート樹脂板開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:タキロン |
タキロンは28日、東陶機器(福岡県北九州市)と光触媒ライセンス契約を結び、日本曹達と共同で、ポリカーボネート樹脂板に酸化チタン光触媒を使って表面処理した、防汚耐候透明板「クリーンカーボ」を開発したと発表した。11月1日から販売開始する。 光触媒は、太陽光線が当たることで活性化し、有機物分解機能と超親水機能(雨水による汚れの洗い流し効果を高める機能)によるセルフクリーニング効果を発揮する機能を持っている。従来はガラスやタイル等の無機系材料への適用が中心で、プラスチック等の有機系材料では、基材物性への影響や光触媒機能の持続性などから、実用化は困難とされてきた。 タキロンでは、ポリカーボネート樹脂板本来の特性である耐熱性、耐衝撃性、透明性を損なうことなく、光触媒機能を発現させる技術を開発した。耐候性はサンシャインウェザオメーター試験で約4,000時間(通常の屋外使用で10年間に相当)を達成済み。 このため、今後は清掃の難しい渡り廊下やバス停の屋根、歩道橋など、主に屋外に使用される樹脂板として用途を開拓していく。販売目標は初年度1億円、3年後5億円。工場は揖保川事業所(兵庫県 揖保川町)。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/1028takiron.doc 写真 http://www.chem-t.com/fax/images/1028takiron.jpg |