2004年10月28日 |
3Qの輸入ナフサ価格、2万9,300円にアップ |
前期を8.1%、前年同期を32.0%上回る |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:財務省 |
石油化学用ナフサの7〜9月期における輸入通関価格(速報ベース)は、1キロリットル当たり2万9,300円となった。前期に比べると8.1%(キロリットル当たり2,200円)高い。前年同期に対比すると32.0%(同7,100円)もの値上がりとなる。 これに伴う同期の国産ナフサの基準価格は同3万1,300円となる。90年第4・四半期の3万2,500円いらいの高値だ。前期比は7.6%高(同2,200円アップ)、前年同期比は29.3%高(同7,100円アップ)となる。 同期の輸入価格が一段高となったのは、原油の国際相場の急騰に連動してナフサのアジア向けスポットものの相場が8月以降急上昇してきたため。これによって、9月着のナフサ価格が大きく跳ね上がったことが同期の価格に大きく影響している。 財務省が28日にまとめた9月の輸入通関速報によると、同月のナフサの総輸入数量は225万1,000キロリットル、総輸入金額は312億100万円で、1キロリットル当たりの加重平均通関価格はついに3万円の大台に乗り、3万1,201円となった。90年11月に3万1,327円をつけていらいの高値である。前月を8.3%(同2,396円)、前年同月を36.6%(同8,367円)も上回っている。 この結果、7〜9月期の総輸入量は761万3,741キロリットル、総輸入金額は2,230億4,056万円となり、それに伴い加重平均価格の騰勢が一気に加速される結果となった。10月の輸入価格は、さらに大幅に上積みされるのが必至の見通しにある。 |