2004年10月28日 |
旭化成ケミ、画期的なオレフィン製造「オメガプロセス」実証へ |
プロピレン生産得率0.8に向上。、省エネ効果も |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭化成、旭化成ケミカルズ、NEDO |
旭化成ケミカルズ(藤原 健嗣社長)は28日、ナフサ熱分解法によるオレフィン製造設備に比べて大幅にエネルギー使用量を低減できる接触分解装置「オメガプロセス」を開発したため、2005年末完成をめどに水島製造所内に実証プラントを建設すると発表した。 オメガプロセスは、石化や石油精製プラントから副生するC4・C5ラフィネートを原料とし、独自の触媒を用いて従来の熱分解法より低温条件下でエチレン・プロピレンを製造する装置で、反応プロセスにシンプルな断熱型固定床を採用し設備費を軽減する。 エチレン1に対し、プロピレンが4生成できるという、従来法にない選択的なプロピレン製造を可能にした。従来のナフサ熱分解法では、エチレンに対するプロピレンの生産比率は0.65が最大だったが、新プロセスと組み合せてこの比率を0.8にすることが可能になる。 同プロセスの導入により、同社はオレフィン(エチレン、プロピレン)生産量あたりのエネルギー使用量を、現状より3%以上低減させ、CO2排出量を大幅削減する。NEDOも16年度のエネルギー使用合理化事業者支援事業に採択した。。エネルギー使用量を削減し、かつ、プロピレン生産比率を高める画期的な技術として世界の注目を集めそうだ。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/1028asahikasei.doc |