2004年10月29日 |
厚労省の専門部会、IPAを食添のひとつに指定へ |
ただし、香料への使用に限定 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:厚生労働省 |
厚生労働大臣の諮問機関のひとつである薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会の下部組織の添加物部会は28日に開催した会合で、イソプロパノール(IPA)を食品添加物の一つに指定しても差し支えないとの結論をまとめた。 ただし、香料への使用に限定することを条件としており、成分規格を定める必要があるとの意見も付け加えている。 厚生労働省では、同部会のこうした結論を在京の各国大使館等に説明、あわせてパブリックコメントによって一般の市民や関係者からも意見を求め、さらにはWTOにも通報することにしている。このように内外の関係者に広く今回の部会の結論を披露することにしたのは、すでに欧米などでIPAの安全性が確認され清涼飲料やキャンディー等に盛んに使用されていて、今後一段と国際的に市場が広がっていく可能性を持つ物質である点を考慮したため。 同省では、上部組織の食品衛生分科会でさらに検討したあと、パブリックコメント等による指摘で問題が見出されなければ平成17年2月までに省令を改正して正式に香料への使用を認めることになる。これが実現すると、IPAの用途が一段と広がることになる。 |