2004年11月01日 |
韓国LGが天津にVCM35万トン、大型電解から一貫生産発表 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:トクヤマ |
韓国LG化学は10月29日、中国天津での電解〜VCM計画を発表した。それによると、既存のPVCのJV(天津LG大沽化工)のプラントから10キロ離れた天津臨港産業区に、電解(ソーダ:24万トン、塩素:21万6000トン)、EDC(30万トン)、VCM(35万トン)の各プラントを建設する。 工期は今年12月から2006年12月までの25ヵ月。建設費は3億米ドル。VCMはLG大沽の既存PVCプラント(34万トン)に供給する。LG大沽ではPVCの増設を検討中。 同計画はLGグループ 75%、LG大沽化工 10%、及び後者の株主である大沽化工の親会社・渤海化学が15%出資したJVで行われる。(注、天津LG大沽化工はLG化学グループ85%、大沽化工15%) LGでは中国のPVC需要は現在の年間640万トンから、2008年には850万トンに増えると見ており、天津で電解から一貫生産することでコスト競争力を確保し、中国 No.1 のPVCメーカーを目指す。 LGは2002年、中国でのPVC増設計画用に、豪州グラッドストーンで、現地の Cheetham Salt と合弁で電解(ソーダ:24万トン)とEDC(30万トン)を生産する計画を発表したが、2003年夏採算性の理由から同計画を中止した。 現在、天津向けには韓国から供給するとともに、一部トクヤマから供給を受けている。 |