2004年11月01日
三井化学、タイのPP自動車材 生産能力4万8,000トンに増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は1日、東南アジアのポリプロピレン(PP)自動車材の需要増大に対応するため、タイの合弁会社グランド・サイアム・コンポジッツ社(GSC)の生産能力を年産8,000トン増強して、4万8,000トンにすると発表した。2005年2月に着工し、6月完工する。
 
 タイは、東南アジアの自動車生産の拠点で、国内向け供給だけでなくアセアン諸国への輸出も活発。生産台数は2005年には100万台を超え、2010年には180万台に達する見通しだ。
 
 こうした中、PP自動車材の需要も今後さらに拡大すると見て、三井化学ではGSC社の生産体制を整備・拡大してきた。今年年7月には年産8,000トンの増設を行った。今回、引き続き増強することで、タイにおけるPP自動車材のトップメーカーとしての地位を固める。
 
 三井化学は、中国でも2005年4月、100%子会社の「三井化学複合塑料(中山)有限公司」が年産1万5,000トンのPP自動車材生産設備を完成し、商業生産に入る。日本、北米、欧州、アジアの「世界4極体制」がさらに強化されることになる。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/1101mitsui.pdf