2004年11月02日

ポリオレフィンフィルムの出荷、8月も好調が継続

「産業用その他」を中心に3ヶ月連続で前年超え

【カテゴリー】：実績/統計 【関連企業・団体】：日本ポリオレフィン、日本ポリオレフィンフィルム工業組合

日本ポリオレフィンフィルム工業組合が1日に集計したところによると、同工業会加盟のポリオレフィン・インフレーションフィルムメ−カーによる8月の出荷数量（輸入分も含む）は6万3,307トンとなった。前年同月の実績を3.6%上回っている。 　 　これで同フィルムの前年同月超えは3ヶ月連続となった。好調持続の要因は、LDPEフィルムとHDPEフィルムの「産業用その他」用がいずれも順調な伸びを遂げていることにある。ともに3ヶ月連続の前年超えである。また、HDPEのレジ袋用が引き続き小幅ながら前年を上回っている点も注目される。ただし、IPPは3.9%減で4ヶ月連続の前年同月割れとなっている。 　 　ポリオレフィンフィルムの中で最も量の多いLDPEフィルムの8月の出荷数量は3万8,992トンで、前年同月を4.7%上回った。3ヶ月連続の前年超えで、これには主力の産業用が2.8%増と順調な成長を維持したことが大きく作用している。また、詳細な分類が困難な「その他」用が8.5%増と大幅な伸びを遂げている点も注目される。 　HDPEフィルムの出荷量は2万2,852トンで2.2%増となった。これも3ヶ月連続の前年超えである。レジ袋に続いて消化量の多い「産業用その他」が3.3%増となったことが効いている。レジ袋用も3ヶ月連続の前年超えである。もっとも伸び率は0.2%と小幅だ。 　 　こうした結果、ポリオレフィンフィルム全体の1月から8月までの出荷の合計は、52万1,186トンとなった。前年同期を3.1%上回っている。うちLDPEフィルムは32万9,981トンで3.6%増、HDPEフィルムは17万8,418トンで2.6%増とともに順調な伸び率となっている。LDPEフィルムの「その他」用の6.0%増と、HDPEフィルムの「産業用その他」用の4.2%増が牽引車となっている。しかしIPPは1万2,787トンで3.6%減と低迷している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/pofilm.TIF