2004年11月04日
三井化学・出光興産「輸入ナフサ」を共同配船
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産、三井化学

 三井化学(中西宏幸社長)と出光興産(天坊昭彦社長)の両社は4日、両社包括提携の一環として、千葉地区へ輸入するナフサを大型タンカーを使い共同輸送すると発表した。これによりナフサ輸送費の削減を図る。

 両社が千葉地区で中東から輸入しているナフサの量は、三井が年間230万トン、出光100万トンで計約330万トン。両社は大型船を共同活用することで輸送費の削減を図ろうと検討していた。
  
 これまで大型船の活用は、中東積みの契約数量や千葉地区のナフサタンク・スペースに制約があり、一社単独では難しく5万トン船が限界だった。今後は両社が協力し大型船活用の機会を増やすことにした。

 第1回目として7万5,000トン船を活用する。今月中旬千葉に到着する予定だが、5万トン船に比べて、トン当たり2ドルの輸送費削減効果がある。両社は次のステップとして、10万トン規模のタンカー受け入れについて検討することにしている。ただ、それ以上のマンモスタンカーとなると、シーバースや受け入れタンクの容量など新たな問題が出てくるという。
  
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/1104mitsuiidemitsu.doc