2004年11月10日 |
東セロの中間決算、機能性フィルムの増販で大幅増益 |
財務も改善、中間も通期も増配を実現へ |
【カテゴリー】:人事/決算 【関連企業・団体】:東セロ |
東セロは10日、平成17年3月期の中間決算と通期予想を発表した。中間期の連結決算は、産業用機能性フィルムの拡販効果によって増収・増益となっている。特に利益の拡大が目立つ。営業利益も経常利益も純利益も軒並み大幅に前年同期を上回っている。これに伴い財務内容も改善が進んだ。通期の増収・増益も見込め、このため中間配当を1株1円増の同4円とすることにしている。通期の配当も8円に増配する予定。 同社の中間期の連結業績は 売上高=272億4,700万円(前年同期比106.8%) 営業利益=15億1,400万円(同163.2%) 経常利益=9億9,100万円(同177.7%) 中間純利益=5億7,200万円(同163.9%) となっている。1株当たりの中間純利益は18円84銭で、前年同期の11円49銭を大きく上回っている。また、有利子負債は03年度末の152億円から132億円に縮小、この結果D/Eレシオは03年度末の1.12から0.95へと改善された。 業績の中では、利益が大幅に拡大している点が注目されるが、これはかねて育成に力を入れてきた産業用機能性フィルムの売上げが大幅に伸びたことによるもの。同フィルムの売上げは52億2,000万円で前年同期を10億6,800万円(25.7%)上回り、また営業利益は11億4,000万円で前年同期を4億1,400万円(57.0%)の増益となっている。売上高比営業利益率は21.8%と高い。シリコーンコートフィルム、特殊ポリオレフィンフィルム(TPX)、マスキングフィルムなどIT関連向けを中心に大幅な成長を遂げたことが大きい。もっとも、主力の包装用フィルムも売上げこそ3.1%増にとどまったものの、営業利益は1億7,200万円(85.6%)増となっている。 一方、通期の予想は 売上高=550億円(前年度比106.7%) 営業利益=28億円(同141.9%) 経常利益=18億5,000万円(同151.0%) 当期純利益=10億円(同132.1%) となっている。 なお、06年度の連結業績としては、売上高=600億円、経常利益=30億円、ROA=6%、株主資本比率=35%--を目標としている。 |