2004年11月11日 |
「アンコールワット遺跡」の保存修復にクラレの補強材 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:クラレ |
クラレは11日、同社の高強力ビニロン製面状補強材「Jグリッド」が、世界遺産「アンコール遺跡群」の保存修復工事に採用されたと発表した。「Jグリッド」は、新幹線などの鉄道や道路の地盤改良に使用されており、阪神淡路大震災の際にも崩壊せず、高耐震性・高強力性を実証した。 今回採用された、アンコール遺跡群は、アンコール・ワットを始めとする約96ヵ所の遺跡の総称。日本の「JSA」(日本国政府アンコール遺跡救済チーム:団長=中川武早稲田大学教授)が取り組んでいる3っのアンコール遺跡修復プロジェクトの一つで、アンコール・トム王宮前広場のプラサート・スープラと呼ばれる12基の石塔の一つであるN1 塔とそのテラスの保存修復工事に採用された。 「Jグリッド」は、高強力ビニロン糸を特殊な編構造で成型し特殊樹脂を組み合わせて高い性能を発揮するよう開発された、格子状に編んだ面状補強材(ジオテキスタイル)。主体構造が繊維であるため、適度な柔軟性を持ち温度変化に強く、折れたり割れたりすることがない。施工地盤からの湧水にも耐えうる高い防水性能もあり、軽量で施工や裁断時にも加工・運搬・敷設が簡単で高い作業性を有するという。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/1111kurare.pdf |