2004年11月12日
昭電、台湾にハードディスク新会社 世界トップシェア確保
「昭和電工HDトレース社」11日 オープン
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工、三菱化学

 昭和電工(大橋光夫社長)は、台湾の有力ハードディスク・メーカーであるトレース社(Trace Storage Technology Corp.=本社:台湾・新竹市)に資本参加し、連結子会社化したのを記念して11日、現地でオープニングセレモニーを開催した。
 
 大橋社長をはじめ、台湾側株主である台湾中国信託商業銀行・ジェフリー・クー董事長ら関係者約130名が出席し、盛大に前途を祝った。トレース社の社名は同日『昭和電工HDトレース社(英文名;SHOWA DENKO HD TRACE CORP. )』に変更された。

 ハードディスク(HD)は、最近はデスクトップパソコンなど既存の用途からDVDレコーダー、MP3携帯音楽プレーヤーなどのエレクトロニクス、さらに携帯電話へと用途が広がりつつあり、今後も年率10%以上の伸びが見込まれている。

 HDに独自の技術をもつ昭電は、国内外で積極的に事業展開するため昨年、三菱化学からシンガポールHD事業を買収、能力増強したのに続き、今年はトレース社に資本参加し連結子会社化した。同社のHDの世界シェアは現在25%(推定)でトップ。
 
 さらに千葉、シンガポール、台湾の3拠点で現在、工程改善を中心とした能力増強を行っており、本年末には能力が月産1千万枚を超える予定。トレース社は、現在の月産2百万枚が本年末には3百万枚能力となる。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=2849

写真
http://www.chem-t.com/fax/images/1112sdk.jpg
右から昭和電工HDトレース坂井菫事長、昭和電工大橋社長、台湾中国信託商業銀行ジェフリー・クー董事長、昭和電工HDトレース タン副菫事長