2004年11月15日
タイ・ビニタイ社、VCM年産40万トンに倍増
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:チッソ

 タイのビニタイ社は先週の取締役会でマプタプットのVCM工場の能力の倍増を決定した。 株主ソルベイの最新技術を導入し現行能力20万トンを40万トンに倍増する。2006年9月に完成の予定。増設分の原料EDCは輸入する。

 増設分20万トンのうち15万トンは、同じマプタプットにあるAPEXプラスチックに供給し、残りは外販する。また同時にAPEXプラスチックとPVC年間4万8,000トンの製造委託契約を行い、PVC事業を強化する。

 ビニタイ社はソルベイが46.4%、タイのCPグループが25.9%を所有しておりPVC生産能力は21万トン。現在ソーダ、VCMを増強中で増強後の能力はソーダ13万3,000トン、VCM 20万トンとなる。

 APEXプラスチックは塩ビシート等のメーカーのAPEXがレジンに進出したもので、当初、伊藤忠、チッソ、小原化工が出資したが、経営が行き詰まり、2002年に日本側は撤退した。PVC能力は12万5,000トンで、原料VCMは輸入している。