2004年11月15日 |
中国の翔鷺石油化学、PTA増設で中国最大メーカーへ |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:三井化学、三菱化学 |
(上海発=特約) 中国ではBP、三井化学、三菱化学などの外国勢と中国の各メーカーによるPTAの新増設計画が次々に打ち出されているが、翔鷺石油化学(Xiang Lu Petrochemical)が廈門でPTAの大増設を計画している。 計画では福建省廈門の海滄投資区の既存プラントに隣接して120-150万トンのPTAプラントを建設する。現在申請中だが、原料パラキシレンについては既に関係会社の騰龍アロマチックス(Tenglong Aromatics)が同地で70-80万トン設備建設計画の承認を得ており、PTAについても認可が下りるとみている。2007年生産開始を予定している。 翔鷺石油化学の既存プラント能力は90万トンだが、既に120万トンへのデボトルネッキング工事を行っており年内に完成する。この結果、2007年には翔鷺のPTA能力は240-270万トンとなり、中国で最強のPTAメーカーとなる。 廈門海滄投資区は国務院に認可された大型投資区で、計画上の開発面積は100平方キロメートル。なお廈門海滄投資区の経済開発局では、パラキシレンの併産品のベンゼン等を利用したSM、PS、PA等各種誘導品やその他の製品(PVC,EG)の計画をたて、投資家を募集している。 |