2004年11月15日
MEGの12月のACP、11月と同じ1,180ドル
スポット価格もACPと同一レベルに
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学などMEGメーカー筋によると、アジア地域におけるMEGの12月のコントラクト価格(ACP)は、トン当たりCFR1,180ドルに決まった。11月の価格がそのまま据え置きとなった。もっとも、10月に比べると同40ドル、9月に比較すると同240ドル、8月に対比すると同280ドルそれぞれ高い。
 
 一方のスポット価格もACPと同じレベルとなっている。この場合は2週間で4〜5%下がったことになる。中国のポリエステル繊維の価格の上昇が頭打ちとなってきたことが主因と見られている。コントラクト、スポットともに加熱気味であったアジアのMEG市況も、ここにきてさすがに沈静化に向かい始めたと見てよさそう。
 
 ただし、需給バランスは依然としてタイトな状況にある。需要が着実に拡大しているのに対して新・増設が軒並み大幅な遅れをきたしていて総供給能力が引き続き総需要量を下回る状態が継続しているからだ。サウジアラビアのJUPCが建設した年産40万トン能力の新プラントは11月から稼動を開始したようだが、アジアに製品が持ち込まれるのは12月以降となる見込みで、しかもその量は当面のアジアの必要量を大幅に下回ることになると見られている。