2004年11月16日
PSの10月の出荷、前年の6%減の7万8,000トン
6〜8月の先行需要の反動か
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会は16日、PS(ポリスチレン)の10月の生産・出荷実績を纏めた。それによると、生産量は前年同月比108%の8万3,356トン、出荷は同94%の7万8,068トンとなっている。生産が前年同月を上回ったのは、11月に定修を予定しているためあらかじめ前つくりPSメーカーが2社あったせいと見られている。

 一方の出荷は2か月連続の前年同月割れとなった。これには、輸出が引き続き特定需要家向けに限定されているせいで前年を37%下回ったことに加え、国内向けが6%のマイナス成長となったため。国内向けの落ち込みは、先高観によって6月から8月まで続いた先行需要の反動が出たことによるものと見られている。

 月末在庫は、8万3,462トンで、前年同月を2%下回っている。2社・2工場の定修を直前に控えている時期としては低水準といえる。