2004年11月16日 |
ポリプラ「誘電率制御材料」を共同開発 市場投入開始 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:ポリプラスチックス |
ポリプラスチックス(本社:東京都港区、神村安正社長)と大塚化学(本社:大阪市中央区、森明平社長)の両社は16日、誘電率制御樹脂材料「フレクティスTM」を共同開発し、市場投入を開始したと発表した。 「フレクティスTM」は、情報通信技術の進展に伴いマイクロ波・ミリ波の高周波領域で安定して使用できる、高性能な電子部品用として開発した樹脂材料で、大塚化学が開発した高誘電率セラミックスを、ポリプラスチックスのPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂及びLCP(液晶ポリマー)とその複合化技術によって実現した。 携帯電話や無線LANなどの小型アンテナ、高周波通信機器用コネクターへの応用が期待できる高誘電率・低誘電正接を実現した成形用樹脂材料。 これまで高周波電子部品用高誘電率材料としてはセラミックが幅広く利用されているが、比重が高く、収縮率が大きいため寸法精度が出しにくいことや、薄肉加工が困難などの課題があった。 「フレクティスTM」は、成形加工性、寸法安定性に優れるPPSおよびLCPをベースポリマーとしていることから、これまでのセラミックの課題を解決することができ、さらに薄肉形状、3次元形状などの目的に応じて多様な形状に加工することが可能です。またはんだ耐熱性にも優れ表面実装部品にも応用できる。 当面はLCPベースの2グレード、PPSベースの2グレード、計4グレードを市場開発用の基本グレードとし、大塚化学と共同で市場開発する。製造・販売元はポリプラスチックスとなる。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/1116polypla.doc 資料 http://www.chem-t.com/fax/images/1116polypla.pdf |