2004年11月17日
旭化成ケミもガスオイルのテストランへ
年5万トン能力の分解炉を使って実験
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成、旭化成ケミカルズ、昭和電工、新日本石油、新日本石油化学

 旭化成ケミカルズは16日から同社水島工場内のナフサクラッカーの一部を使ってガスオイルの使用実験を開始した。

 年産5万トン能力のナフサ分解炉を使ってテストランを始めたもので、実施期間は2週間ていどを予定している。これによって、ガスオイルの価格がナフサを下回る場合にフレキシブルにガスオイルをナフサと併用していくことができるかどうかを詳細にチェックする。

 同じ試みは、すでに新日本石油化学や昭和電工などが実施し、メカニカルの面ではなんら問題がない点を確認している。同社の場合も同様の結論が得られる見込み。

 ただし、最近はガスオイルの価格が高騰しているので、同社など石油化学企業が実際に原料多様化の一環としてガスオイルを併用していく時期がいつになるかは明らかでない。