2004年11月17日 |
エプソンのインクジェットによるIC実装に関心 |
17日開幕の「エンビデット テクノロジー2004」(パシフィコ横浜) |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:セイコーエプソン |
セイコーエプソンは17日からパシフィコ横浜で始まった組み込みシステム技術専門展示会「エンビデット テクノロジー2004」に、プリンタで培ったインクジェット技術を応用した「IC実装技術」を参考出展し、入場者から大きな反響がよせられた。同展は19日まで。 実物としてインクジェット技術を応用した「IC配線技術」を出展したもの。この配線技術を利用すると、これまで必要とされていたワイヤボンディングの実装部のクリアランス確保が不要となり、配線部の厚さを極めて薄く抑えられるので、曲面や波状などの形状にフレキシブルに対応することができるという。 EPD(電気泳動ディスプレイ)ドライバを内臓したRFID用ICも出展し、インクジェットによるIC実装技術と組み合わせたフレキシブルTAGで各種データを表示するといったデモンストレーションも行っている。 また、超低消費電流プロセスによりHALT時の消費電流を0.1マイクロ・アンペア以下に抑えたマイコンや電波時計受信IC用のデコーダ機能を内蔵したマイコンなどを使用したシステムも提示。さらにネットワークカメラ用に1チップで映像と音声データの双方向通信ができるコントローラもデモンストレーションしている。 インクジェット方式で有機ELディスプレイなどの発光部分を塗布する技術が注目されるなかで、同社のIC実装技術は、半導体の製造技術に大きな影響を与えることになりそうだ。 同展は日本システムハウス協会(JASA)が主催、300社を超える関係社が出展、世界最大級の専門技術展(ハードウェアとソフトウェアソリューションなど)およびカンファレンスとしても内外から関心がよせられている。問い合わせは 042-587-0222。 |