2004年11月19日
EPSの10月の出荷、5ヶ月振りに前年同月を割り込む
水産向けとその他成型品向けの落ち込みが響く
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチレン工業会が18日に集計したところによると、EPS(発泡スチレンビーズ)の10月の総出荷数量は1万6,468トンで前年同月の実績を4.6%下回った。EPSの単月の出荷量が前年同月を下回ったのは、5月の3.0%減いらい5ヶ月振りのこと。
 
 前年同月割れとなった要因は、最大消費分野である水産向け(魚箱)が5ヶ月振りに前年を下回って6.8%減となったことと、水産向けに続いて消費量が多いその他成型品向けが14.2%減と前月以上の落ち込みとなったことにある。
 反面、家電梱包向けは依然として好調で13.5%増となり、ブロック向けも8.2%増と順調な伸びを維持したが、水産向けとその他成型品向けの減少をカバーするまでには至らなかった。
 
 この結果、今年1月から10月までの総出荷量は15万7,617トンとなった。前年同期の実績を1.7%上回っている。メーンの水産向けは0.4%増、その他成型品向けは0.1%減といずれも前年と大差ない。一方、ブロック向けは14.6%、家電向けは5.0%それぞれ前年を上回っているが、農産物向けの5.7%減が足を引っ張っている。
 
 EPSの10月の出荷実績は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。右は1〜10月の累計。▽水産   8,506( 93.2%)  79,504(100.4%)
▽農業    894( 94.9%)  11,073( 94.3%)
▽他成型品 3,150( 85.8%)  30,222( 99.9%)
▽家電   1,747(113.5%)  16,818(105.0%)
▽ブロック 2,034(108.2%)  18,640(114.6%)
▽ネダ    125(160.3%)   1,263( 93.1%)
▽一枚焼き   12( 63.2%)    97( 59.1%)
合計    16,468( 95.4%)  157,617(101.7%)