2004年11月22日
広西・柳州市が日本企業誘致呼びかけ
自動車年50万台の生産目ざし新開発区
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:日産自動車

 中国広西チワン族自治区の柳州市は、昨年から建設に着手した柳州市陽和工業開発区に外資企業を誘致するため積極的な活動を開始した。
 
 同開発区は同自治区の首都・南寧市の南寧経済開発区に次ぐ2番目の規模。これまでの自動車および部品産業の拡大のほか、機械、冶金、医薬、化学、化学肥料などの産業を中心(約1,500社)に国際的な産業発展センターとして飛躍させる方針。すでに米国ハネウエル、独シーメンスなどの進出がきまっている。
 
 柳州市は自治区の中部にあり、総面積1万8,618平方キロ、人口382万人。市内の人口は約100万人。生産高は03年約500億元、ことし600億元を見込む。広州市まで車で6時間、南寧まで2時間半。南寧空港から広州空港まで約1時間。柳州空港もある。道路、鉄道とも自治区の中心地になっている。とくに水路が発達している。
 
 柳州市では従来、小型・中型自動車や部品、機械、鉄鋼・非鉄金属などの再加工、化学などの産業が発展してきた。現地の自動車会社のほか日産自動車が提携している東風、現地のPC橋梁部材の企業などがある。また、上海GMが今後、柳州市と山東省煙台市への進出を計画しているといわれる。
 
 柳州市は自動車の昨年の20万台を07年には50万台に伸ばす計画である。
 
 建設中の柳州市陽和工業開発区は市の東部にあり用地90平方キロ、この開発区は機械、ITなどのハイテクと医薬、行政区、社会施設の4区から成っている。
 
 同市では「自動車生産は07年に50万台を達成したあと、次に70万〜80万台を目ざす。すでに軽自動車は23万台を生産、広西の70%をまかなっている。トラックは15%だ。香港、マカオには高速道が直行しており、アジアへの輸出を進めたい。同開発区にはすでに130社の進出がきまっている。台湾の液晶ディスプレイメーカーも来年、でてくる。電力と水は十分にある。一般従業員の給与は500~600元、管理職・技術職は800~1000元ていど」と日本企業の誘致を呼びかけている。