2001年10月24日 |
旭化成、水島にポリカーボネートジオール大型設備建設 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:旭化成 |
旭化成は24日、機能化学品事業拡大の一環としてウレタン原料に使用される、ポリカーボネートジオール(PCD)年産3,500トン設備を水島地区に建設すると発表した。2002年末完成の予定、PCDとしてはアジア最大の規模となる。 PCDを使用したウレタンは耐候性・耐加水分解性に優れるという特徴をもち、主に車両、家具などの高機能合成皮革用途向けウレタンエラストマーに使用されている。最近は自動車用合成皮革の需要が伸び、昨年度の国内生産は史上最高を記録、これに伴いPCDの需要も拡大している。 旭化成では、同素材の唯一の欠点とされていた柔軟性問題を自社技術で解決したこともあり、PCDの需要拡大にめどがついたとして大型プラント建設を決めた。 同社はウレタン原料としてこれまでのアジピン酸、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)に今回のPCDを加え、ラインアップを強化、ユーザーの幅広いニーズに対応できる体制を構築するとしている。 |