2004年11月25日
ダイセル化学、化学薬品の皮膚感作性を簡便に検出する新手法開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:ダイセル化学

 ダイセル化学工業は25日、汎用化学品の皮膚感作性を簡便に検出する「LLNA-DA 」法を開発したと発表した。感作性物質から誘導されるリンパ球の増殖の指標としてATP(アデノシン三リン酸)の測定を利用した、新しい評価手法だとしている。
 
 同社は、新開発したLLNA-DA 法を用いて代表的な皮膚感作性物質ならびに自社開発の新規化学物質を評価した結果、多くの化学物質に適用できる可能性を見出した。特に、化
学薬品ではエポキシ化合物、アクリレート化合物、イソシアネート化合物、酸無水物、医薬中間体など多くの化学薬品に有効だった。

 このため同社は、今後同手法を一般化し、より広い分野で利用できるようしようと昨年、日本動物実験代替法学会(会長:大野泰雄)評価委員会にLLNA-DA 法の有用性についての評価を申請、同学会ではこれに関するセミナーを開催し、これまでの検討結果を以下の通り発表することにした。

【セミナー開催の日時と概要】
◇開催日時:2004年12月1日12時〜13時
◇開催場所:長崎パブリックホール国際会議場

<皮膚感作性試験法の代替法>ーLLNA-DA 法と他の代替試験法についてー
(1) 製薬協におけるLLNA 代替法の共同研究結果報告:牧栄二(ヤンセンファーマ)
(2)LLNA-DA 法の概要-具体的試験法とその特色について-:出原賢治(ダイセル化学工業)
(3)LLNA-DA 法に関する評価委員会中間報告:大野泰雄(国立衛研)、田中憲穂(秦野研)

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/1125daicel2.pdf