2004年11月26日 |
PVCの出荷、10月は前年同月の93%に |
パイプ用などが先行需要の反動で減少 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:大洋塩ビ、塩ビ工業・環境協会 |
塩ビ工業・環境協会が26日に集計したところによると、塩ビポリマー(PVC)の10月の生産量は18万8,768トン、出荷量は18万7,638トンとなった。前年同月の実績に対比すると、生産は1.7%減、出荷は7.3%減となる。生産は3ヵ月連続の、また出荷は9月に続いての前年同月割れである。 出荷が前年同月を割り込んだのは、国内向けが9月に発生した先行需要の反動で最大消費先のパイプ用をはじめ全ての需要分野で減少したのと、輸出が3ヵ月連続の前年割れとなったため。もっとも、同樹脂メーカーによると、11月の出荷は各分野とも盛り返しているという。 月末在庫は7万2,914トンで前年同月を8.1%下回っている。この点について日野清司・同協会副会長(大洋塩ビ社長)は、「引き続き適正規模をキープできていると言ってよい。“過剰在庫は悪”との意識がPVC各社の間に定着しているからで、需要見合いの生産に徹する姿勢が各社とも徹底しているだけに、今後も過剰在庫を抱える事態にはならないはず」との見解を示した。 一方、塩ビモノマー(VCM)の10月の実績は、生産が前年同月比1.9%増の24万8,717トン、出荷が同4.1%減の23万3,587トンとなった。月末在庫は同3.0%の5万3,891トンとPVC同様に低水準にとどまっている。 ニュースリリース参照 ○塩ビ樹脂 http://www.chem-t.com/fax/images/1126vecju.xls ○塩ビモノマー http://www.chem-t.com/fax/images/1126vecmo.xls |