2001年10月24日
PVCの今年の総出荷数量は約220万トン
VEC首脳が予想、国内向けの減少が不可避
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ樹脂の今年の総出荷数量が約220万トンにとどまるとの見方が同樹脂業界の間に広がっている。塩ビ工業・環境協会(VEC)が24日に開いた定例記者会見に出席した同協会首脳の一人の武田正利副会長(鐘淵化学工業社長)も、「国内向け150万トン弱、輸出約75万トンの合計220万トンていどになろう」と見解を披露した。
 
 昨年のPVCの出荷実績は、国内向けが前年比96.9%の166万8,583トン、輸出が同102.7%の74万6,297トン、合計が同98.6%の242万4,880トンであった。それに対して今年は、輸出こそ前年並みを維持するものの、国内向けが10%強縮小することになるとの見方が大勢を占めるにいたっているもの。出荷トータルでは9%前後の減少ということになる。一般景気の後退がPVC業界にも大きく影響を及ぼしてきたわけで、生産の適正化が一段と重要になる。