2001年10月24日 |
旭化成、日・米・欧に機能樹脂の研究開発拠点を設置 |
グローバルに樹脂・コンパウンドのT・Sを展開 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭化成 |
旭化成は、日・米・欧の3拠点にコンパウンドを中心とした機能樹脂(エンジアニリングプラスチック)専門のテクニカルセンターを相次いで開設した。 新設されたのは、同社千葉工場内の「コンパウンド開発センター」、米・旭サーモフィル社のデトロイト工場敷地内の「テクニカルサポートセンター」、そして旭サーモフィル・ヨーロッパのブラッセルオフィス内の「テクニカルサービスセンター」の3つのセンター。いずれも、現地の各種ユーザーと密接に連携してのエンジニアリング樹脂ならびに同樹脂コンパウンドの技術開発とテクニカルサービス活動を担当していく。 かねてから同社は、北米、欧州の世界3拠点でPMO、PPE、変性PPE、PA66の各種エンジニアリング樹脂とコンパウンドの製造・販売活動を幅広く展開している。今回その3拠点にテクニカルセンターを開設したことで、各地のユーザーのニーズにこれまで以上にきめ細かくかつ機敏に対応していける体制が整ったといえる。 このうち最も規模が大きい千葉の「コンパウンドセンター」は、延岡、水島、千葉の各生産拠点に分散していた同樹脂コンパウンドならびにニートレジンの技術開発人員と設備を集約したもの。研究開発要員は、コンパウンド技術部と機能樹脂開発部の両部門を合わせて60人。これによって、より効率の高い研究開発活動の展開を目指していく。ついては、用途開発やテクニカルサービスを担当する川崎の「機能樹脂開発・技術センター」との強力な連携によって市場の拡大にどのように寄与していくかが注目される。 |