2004年11月30日 |
PE袋の輸入量、10月は異例の前年割れに |
CIF価格の平均は前年比36円高の175円 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:財務省 |
財務省の輸入通関速報によると、PE袋の10月の輸入数量は3万5,378トンとなった。前年同月の実績を5.7%下回っている。PE袋の月間輸入数量が前年を下回るのは極めて異例のこと。ただし、平均CUF価格は1キログラム当たり175円で前年同月を36円上回っている。今年に入っての最高値である。 PE袋の10月の輸入数量が前年同月を下回ったのは、中国をはじめとしたアジア各国の加工メーカーの多くが原料レジンの価格の続騰によって採算を維持できなくなって対日輸出量を大幅に縮小する行動に出てきたためと見られる。 最大の対日輸出国であり、これまで一貫して高い伸びを遂げてきた中国による製品の10月の輸入数量も、前年同月を2.3%下回って1万5,860トンにとどまっている。以下、インドネシア品は6,005トンで同1.9%減、タイ品は5,663トンで同11.9%減、マレーシア品は3,017トンで同3.7%増、フィリピン品は1,548トンで同25.6%減、台湾品は1,352トンで同12.2%減--等となっている。 もっとも、1〜10月の累計は多くの国の製品が前年同期を上回っており、このため総輸入量は33万8,785トンで8.7%増となっている。うち中国品は14万7,971トンで前年同期比10.8%増、インドネシア品は5万9,455トンで同20.3%増、タイ品は5万7,359トンで同8.1%増、マレーシア品は2万7,456トンで同6.2%増、フィリピン品は1万6,194トンで同3.8%増、台湾品は1万1,916トンで同12.9%減--等、依然として高水準を維持している。 |