2004年11月30日
住友化学・東ソー「千葉ポリエチレン」合弁を解消
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学、東ソー

 住友化学、東ソーの両社は30日、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)の共同事業会社「千葉ポリエチレン」について、12月末限りで合弁事業を解消することで基本合意したと発表した。
 
 基本合意の内容 は
(1) 住友化学は、本年12月末をもって千葉ポリエチレンの東ソーの持分(25%、125百万円)を譲り受け100%子会社化し、製品引取権(生産能力100千トン/年の25%)を買い取る。
 
(2) 譲渡後の経過措置として一定期間、住友は東ソーに対しLLDPEの供給を継続する、となっている。

 住友化学は、千葉ポリエチレンの気相法設備を活用し、LLDPEとは異なる独自の次世代型ポリエチレン(EPPE)の生産体制を整え、市場開発をさらに加速させる。
 
  東ソーは、四日市事業所の自社設備で生産するLLDPE(高圧法)の販売を継続し、低密度ポリエチレン(LDPE)、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)、高密度ポリエチレン(HDPE)とともに、引き続き特殊品比率の拡大による差別化戦略を加速、ポリエチレン事業の基盤強化を図る。

【千葉ポリエチレン有限会社の概要】
◇ 設立 :1990年2月
◇ 代表者 :鈴木 孝利(住友化学 執行役員千葉工場長)
◇ 所在地 :本社 東京都中央区 工場 千葉県袖ヶ浦市(住友化学千葉工場内)
◇ 事業目的 :直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の製造・販売
◇ 資本金 :500百万円 出資比率 住友化学75%、東ソー25%
◇ 設備能力 :100千トン/年

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/1130sumitomo.pdf