2001年10月24日
経産省・岡本局長、「バイオテロ対策」でも協力要請(通達文全文)
「病原性微生物・毒素、管理状況報告を」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省、日本化学工業協会

 経済産業省製造産業局の岡本巌局長は、日本化学工業協会に対して、化学兵器特定物質の管理とともに「バイオテロ対策」も重要だとし、あわせて同様内容の要望を行った。
 この中で病原性微生物・毒素の保有・保管や管理状況を調査したいとして、調査票を配布、今月中に報告するよう求めている。
 通達内容(全文)は次の通り。


社団法人 日本化学工業協会
会長 香西 昭夫殿
                       経済産業省製造産業局長

<病原性微生物・毒素の適切な管理の実施等について>

 平成13年9月11日に米国で発生した同時多発テロを受け、政府全体として様々なテロ対策を講じているところでありますが、このたび米国等による爆撃という事態を踏まえ、政府として、新たに内閣総理大臣を本部長とする緊急テロ対策本部を設置し、別添1(略)の通り緊急対応措置をとりまとめ、これを強力に推進しているところです。
 
 病原性微生物・毒素については、平素から適切に管理されているところとは思いますが、今次緊急対応措置1.中の「NBC(核、生物、化学)テロ等への対処の強化」を踏まえ、貴機関におかれましては、傘下の団体及び企業における病原性微生物・毒素に関する適切な管理を再確認いをだくとともに、引き続き適正な管理に万全が期されるペく、周知徹底されますようお願い致します。
 また、傘下の団体及び企業における病原性微生物・毒素(別添2・略)の現時点における保有状況、保管・管理状況について調査の上、該当する病原性微生物・毒素を保有されている場合には調査表(別添3・略)に記入の上、当省宛に平成13年10月中に各企業等から直接報告いただきたくお願い致します。