2004年12月01日
ベンゼンの12月のUSCP、325セントに決定
11月比52セントの値下がりに
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 ベンゼンの12月における米国のコントラクトプライス(USCP)がガロン当たり325セントに決定した。トン当たりに換算すると975ドルということになる。
 
 11月に比べると、52セント(156ドル)安となる。今年の最高値となった9月に対比すると70セント安い。もっとも、今年1月は171.5セントであったので、それに比較すると153.5セント高ということになる。この間のアップ率は89.5%に達する。
 
 この12月分の値下がりの要因については、わが国の関係者全てがまだ明確に分析できないでいるとしている。欧米でスチレンモノマープラントの定修が11月から12月にかけて相次いでいること、SMメーカーをはじめとした欧米のBZユーザーの多くがすでにBZの在庫を十分に蓄積していて市場に余剰感が広がってきたこと、さらには投機筋がスポット玉を市場に投入しはじめたこと--などのいくつかの要因が重なって需要家各社が大幅値下げをサプライヤー各社に求めたことによるものと見てよいようだ。
 
 いずれにせよ、これによってSMの国際相場が早くも軟化の傾向をたどりはじめたとの情報もあり、今後の誘導品のスポット市況の行方が注目される。