2004年12月02日 |
容リ協ベースのリサイクル、10月も活発 |
ボトルtoボトルや合成ガス化が大きな伸び |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:帝人 |
(財)日本容器包装リサイクル協会が容器包装リサイクル法に沿ってかねてからリサイクル事業者に委託している合成樹脂製容器包装の再資源化(リサイクル)の数量は、10月も順調に拡大して前年同月の実績を大きく上回った。 PETボトルは1万3,408トンで前年同月を18.2%上回り、プラスチック製容器包装は2万6,911トンで同21.0%増となっている。プラスチック製容器包装のうち93トン(前年同月比8.1%増)は白色発泡スチロール製食品用トレイ。したがって、同トレイを除くその他プラスチック製容器包装は2万6,818トンで、前年同月比は21.1%増ということになる。 これに伴う4月からの累計は、PETボトルが前年同期比26.8%増の8万9,368トン、プラスチック製容器包装が同25.8%増の16万9,973トンとなっている。その他プラスチック製容器包装は同25.9%増の16万9,402トン、同トレイは同0.2%増の571トン。 注目されるのは、PETボトルでは新たなリサイクル手法の「ボトルtoボトル」が、またプラ製容器包装ではサーマルリサイクル法の一つである「合成ガス化」がそれぞれ大幅な伸びを遂げている点だ。 PETボトルの場合、リサイクル数量が最も多いのは引き続き繊維化で、全体の43.1%を占めている。しかし前年に対する伸び率はボトルtoボトルが66.2%で他を大きく引き離している。4〜10月の累計も2.67倍という驚異的な成長ぶりとなっている。これは、帝人グループとPETリバース社が相次いで今年度からボトル原料化事業をスタートさせたことによるもの。 一方のプラ製容器包装のリサイクル量のトップは依然としてコークス炉化学原料化が占めている。10月の構成比は40.5%となっている。しかし前年同月比は合成ガス化が3.1倍で、他を大きく圧倒している。4〜10月の累計も3.0倍に達している。 PETボトルとプラ製容器包装のリサイクルの10月における実績は以下の通り。右は4月からの累計。単位はトン。カッコ内は前年比。(プラ製容器包装のうち発泡PSトレーは全量がマテリアルリサイクル。したがって、下記の数値は全てがその他プラ) 《PETボトル》 ▽繊維化 5,774(114.4%) 40,693(126.1%) ▽シート化 4,770(104.8%) 32,854(107.9%) ▽ボトル化 2,239(166.2%) 12,257(267.2%) ▽成形品化 445(144.5%) 2,488(106.9%) ▽その他 180(191.5%) 1,074(131.9%) 合計 13,408(118.2%) 89,368(126.8%) 《その他プラ容器包装》 ▽コークス炉原料化 10,862( 99.8%) 72,938(109.8%) ▽高炉還元剤化 5,507( 97.1%) 33,774(103.0%) ▽プラ製品化 5,176(142.6%) 31,122(134.8%) ▽合成ガス化 4,761(312.4%) 28,162(304.9%) ▽熱分解油化 512(117.2%) 3,406(110.7%) 合計 26,818(121.1%) 169,402(125.9%) |