2004年12月06日
中国・重慶に大型メタノール計画、香港企業が具体化
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

(上海発=特約)
 香港のラミネート会社 KingBoard Chemical (建滔化工)は、重慶の ChangshouChemical Park に約2億ドルを投資してメタノール製造設備を建設する。計画では能力は75万トン/年で、2005年初めに建設を開始し、2006年に生産をスタートする。

 重慶市は天然ガス産地に近いため、三菱ガス化学が現地の国営化学メーカー、重慶化医(重慶市)との合弁で85万トン/年のメタノール工場建設を決めている。総投資額は約220億円で、2008年の稼働を目指している。

 重慶にはシノペックの四川ビニロンプラントの24万トン/年のメタノールプラントがあり、両社の計画が完成すれば重慶市のメタノール能力は184万トン/年になる。

 KingBoard はこれとは別に中国海洋石油(CNOOC)との合弁会社 CNOOC-KBChemical(CNOOC 60%/KingBoard 40%)で海南島の東方市で60万トン/年のメタノール工場を建設中で、2006年10月にスタートの予定。

 KingBoardはクラフト紙や硝子繊維のようなラミネートの原料素材から原料化学品まで幅広く生産しており、江蘇省常州では20万トン/年のフォルムアルデヒド、6万トン/年の過酸化水素の生産を開始、20万トン/年のフェノール/アセトンを建設中である。