2004年12月06日 |
JFEスチール、塩ビ樹脂の高炉原料化システムが本格稼動 |
ー塩ビの「ケミカルリサイクルシステム」日本で初めて実用化ー |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:NEDO、塩ビ工業・環境協会、プラスチック処理促進協会、JFEスチール |
JFEスチールは6日、東日本製鉄所(京浜地区)に5月に完成した塩化ビニル「高炉原料化システム」が本格稼動を開始したと発表した。今年度は年間で約3000トンの使用済み塩化ビニルを受け入れリサイクルする見込み。 この高炉原料化システムは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、同社と塩ビ工業・環境協会(VEC)、塩化ビニル環境対策協議会(JPEC)、プラスチック処理促進協会が共同研究して完成したもので、わがl国初の画期的なシステム。 塩化ビニルを製鉄原料に利用するために、まず同樹脂を無酸素雰囲気下のロータリーキルン内で蒸し焼きにし、効率よく塩化水素を分離する。得られた固体状炭化水素物を高炉でコークス代替原料として使用すると同時に、分離した塩化水素は塩酸として回収し、鋼板の酸洗等に有効利用している。 今回の本格稼動により、同社では「5大樹脂すべてのリサイクルが可能な体制が確立できた。今後もさらなる技術の向上を図り、高効率で幅広いリサイクル事業を展開していきたい」といっている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/1206jfe-steel.pdf |