2001年10月23日
水島地区の石油、石化4社、生産管理“一元化”へ検討進む
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成、ジャパンエナジー、三菱化学、経済産業省

 水島地区に工場立地している日石三菱、ジャパンエナジー、三菱化学、旭化成の4社は、経済産業省が推進している「ルネサンス計画」(石油コンビナート高度統合運営技術開発)に参加して、石油留分や石化原料、半製品を有効活用する計画を進めているが、このほど工場間における最適流通・生産管理システムの開発や基本設計をまとめた。

 それによると、水島港の対岸に位置する日石三菱とジャパンエナジー両製油所の海底に距離約800メートル、内径4.5メートルの海底トンネルを掘り、内部に計12本のパイプラインを通す。工事はすでに今春からはじまっており、2002年12月完成の予定。

 4社はこれらのパイプラインを使って燃料油やベンゼン、キシレンなどを相互融通するが、流通を最適化するため各工場の生産計画を一体化するための管理システムを共同で開発する。

 またこれらの原料や半製品を移送する場合の移送設備や付帯設備の状況を総合的に管理する。安全点検などの保安システムも、自動的に行えるようにし、生産と保安を一元的に管理する総合的な生産管理システムを開発するとしている。