2001年10月23日
PPフィルムの9月の出荷、CPPも前年割れに
食品包装用が0.8%増と伸び悩む
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本ポリプロ、日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

 日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が集計したところによると、PPフィルムの9月の出荷数量は、OPP(延伸フィルム)に加えてCPP(無延伸フィルム)もごくわずかながらも前年同月の実績を下回った。CPPの月間出荷量が前年割れとなったのは今年に入ってこれが初めて。主力の食品包装用がこれまでになくわずかの増加にとどまったため、かねてからの他の分野向けの落ち込みを従来のようにカバーできなかった。
 
 PPフィルムの9月の出荷実績は、OPPが2万43トンで前年同月の2.0%減、CPPが1万2,117トンで0.1%減となっている。OPPの前年割れは4ヵ月連続。CPPは昨年7月いらい14ヵ月ぶりの前年同月割れである。
 OPPの減少は、メーンの食品包装用が前年同月を3.1%下回ったことによるところが大きい。他の包装用は4.9%増えたが食品用の不振をカバーするまでには至らなかった。CPPの場合は、これまで着実な成長を続けてきた食品包装用の出荷に陰りが出てきた点が軽視できないところといえる。
 
 この結果、7~9月期の実績はOPPが5万8,234トンで前年同期比1.5%減、CPPが3万5,294トンで同2.5%増となった。OPPの不振は、主力の食品包装用が4万140トンで同1.4%減となったことによる。CPPは、逆に食品包装用が2万9,906トンで同3.3%増となったため引き続き前年同期を上回った。


2001年OPPフィルム出荷実績(表)
2001年CPPフィルム出荷実績(表)
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