2004年12月08日
帝人、賃貸ビル事業など整理 帝人殖産は株式売却
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人

 帝人は8日、自己保有の賃貸ビルと、子会社の帝人殖産が保有している賃貸ビル事業について、2005年1月、モルガン・スタンレー・グループが運営する不動産ファンドによる出資を受けた特別目的会社に譲渡すると発表した。
 
 帝人グループは、集中と選択の経営方針のもとノンコア事業の整理、グループ資産の圧縮を進めてきた。わが国で積極的な不動産事業を展開しているモルガン・スタンレーグループが運営する不動産ファンドと譲渡条件で合意し、7日契約を締結した。
 
 帝人が保有する物件は、信託設定したのち信託受益権を譲渡する。帝人殖産は株式譲渡する。帝人殖産は社名を「株式会社ティーエスプロパティーズ」と変更する。信託受益権の譲渡先は鎌倉ホールディング特定目的会社、帝人殖産株式の譲渡先は有限会社恵比寿プロパティーズ。帝人の今期業績予想には織り込み済み。