2004年12月09日
PSPの11月の出荷、18ヶ月振りの前年同月超え
ラミ丼向けの大幅増もあって6.3%の伸びに
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:発泡スチレンシート工業会

 発泡スチレンシート工業会が8日に集計したところによると、同シート(PSP)の11月の総出荷数量は1万1,110トンとなった。前年同月の実績を6.3%上回っている。PSPの月間総出荷数量の前年同月超えは昨年5月の3.3%増いらい18ヶ月振りとなる。
 
 この背景について同シート業界筋では、この1年間でPSPと加工製品の在庫を極限まで圧縮してきた多くの需要家が年末需要に対応するため過少在庫の補填に乗り出したせいではないかと分析している。
 品種別では、ラミネート丼向けが19.4%もの増加となっている点が特に目を引く。2ヶ月連続の前年超えである。冷夏需要の発生の反動で前年比6.6%減となった昨年と異なり、例年の需要期入りに伴って顕在化してきた即席麺の需要増によるものと見られる。
 また、最大消費品種であるトレー反(ロールトレー)も1.3%増となった。伸び率は小さいながら昨年6月の7.2%増いらい17ヶ月振りの前年同月超えである。一般反(ロール一般)は9.2%増で、3ヶ月連続の前年超えとなった。ラミネート一般向けは12.7%減で、唯一の前年同月割れとなっている。
 
 なお、4月から11月までの累計は7万8,110トンで前年同期を4.2%下回っている。うちトレー反は5.8%減の3万3,850トン、一般反は0.7%減の1万6,130トン、ラミ丼向けは0.8%増の2万1,160トン、ラミ一般向けは16.4%減の6,970トン--となっている。