2004年12月09日 |
中国が東アジア貿易拡大で講演会 |
12月16日虎ノ門パストラル FTA呼びかけ |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:キヤノン |
中国はアセアン諸国とFTA(自由貿易協定)を結び相互の発展をはかろうと積極的に取り組み、さらに日本、韓国にもこれを拡げようとしているが、この一環として今月16日午後3時から東京都港区虎ノ門パストラルで、中国商務省対外貿易局の文仲亮副局長(中国・アセアン博覧会事務局長)が出席し講演会を開く。ほかに駐日大使館の呂淑雲経済商務処参事官、日本貿易振興機構の薮内企画部主幹らも講演する。 中国商務省は、2010年までにFTAを実現したい意向で関係各国との調整を進めている。同講演会のテーマは「中国・ベトナム国境地帯に誕生する新たな経済圏−南寧での博覧会が語るFTA効果、日本企業にも商機」。 中国はことし11月に広西チワン族自治区の南寧市で第1回中国−アセアン博覧会と各国政府代表(10か国)のサミットを開いた。同博覧会には中国を中心に企業1,500社、バイヤー約30万人が集まり、大いに盛り上がった。貿易で10億ドルの取引、100億ドルの投資が成立したといわれる。 今後の具体的な経済の交流については、まず南寧市−ベトナム・ハノイ市間(約320キロ)の高速道や両国国境での防城港の建設が進み、貿易、情報、投資の拡大が見込まれる状況になっている。日本からは王子製紙やキャノンなどが参加している。また陸路の普及によって広州市を中心とする珠江デルタ経済圏の拡がりも予想されている。 広西自治区としては非鉄金属資源や自動車製造、非鉄金属加工、製薬、製紙、食品加工などの産業が急速に発展すると期待している。三峡ダムに次ぐ中国2番目の規模となる龍灘ダムの建設が進められており、水力発電関連の設備生産も活発化している。 |