2004年12月13日
スチレン工業会、世界のPS包材動向について講演会
米国EPS・PS包装協会幹部が主要国の実情を報告
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会は10日、米国の発泡スチレンビーズ製造者協会(ERCS)ならびにポリスチレン包装協会(PSPC)の専務理事を務めるマイク・レビー氏を講師に招き、同協会会議室でポリスチレン製品の環境・安全問題に係わる世界主要国における最近の動きとPS業界の対応に関する講演会を開催した。
 
 この日、マイク・レビー氏が講演で紹介したのは(1)米国プラスチック協会ならびにPSPCおよびERSCの最近の活動状況(2)米国環境庁VOCs規制の動きとPS業界の対応(3)中国、台湾、韓国におけるPS製食品包装材料の廃棄物規制の動きとPSPCが取ってきた対応策ならびにその効果(4)米国におけるPS業界の建築・土木市場の開拓動向(5)PS製品の食品安全性に係わる日米欧の共同研究の成果--等々、世界各国のEPS(発泡スチレンビーズ)製品やPSP(発泡スチレンシート)製品の環境・市場情報。
 
 会場には、同工業会加盟各社のほか、EPS業界、PSP業界、PS製食品容器業界、即席食品業界--などPSの主要需要業界団体の環境・安全問題担当者多数が参加して盛況であった。中でも、日米欧のPS業界が協力してPS製品の神経毒性作用について動物実験を実施した結果問題を引き起こす心配がないことが突き止められたとの報告に対しては多くの参加者が強い関心を示した。