2004年12月16日 |
千代田化工、カタールから超大型LNGプラント受注 |
史上最大 年産780万トン・受注額4,000億円 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:チッソ、千代田化工建設 |
千代田化工建設は16日、フランス・テクニップ社と共同で、カタール液化天然ガス〓社から同国における超大型LNGプラント増設プロジェクトの設定・建設業務を受注したと発表した。プラント規模は年産780万トンと世界最大、受注金額は4,000億円でこれも石油・石油化学を含めて史上最大という。調印は16日午前零時30分(現地時間15日午後6時30分)、同社の関誠夫社長らが出席して現地で行われた。 同プロジェクトは、カタールにある世界最大級のガス田「ノースフィールド」(推定埋蔵量900兆立方フィート)を利用し、世界最大となる年産780万トンの超大型LNGプラント2系列(第4、第5系列)設備を建設するもの。完成は第4系列が2007年末、第5系列はその9ヵ月後の予定。 同社では、従来のLNGプラントがプロパンと混合冷媒による2段階方式だったのに対して、これにチッソ工程を加えた3段階方式を採用し、生産規模の大型化と効率化に対応するなど、技術面にも工夫を加える。LNGプラントは現在、年産480万トンクラスが世界最大規模だが、今回新設する超大型プラントは、生産コスト面でさらに10%以上有利になるとみられている。 【小川 博・同社カタールプロジェクト本部副本部長】 当社は現在、LNG大型プラントの建設をカタールの第3系列(年産470万トン)と第4系列(同)のほか、サハリン(年産480万トン)で手がけているが、サハリンは間もなく設計が終わるので、今回の受注はタイミング的にも非常によかった。資材・機器類の価格が高騰しつつあるので、早く設計作業を終え発注していきたい。 ニュースリリース参照(契約調印する各社首脳) http://www.chem-t.com/fax/images/1216photo.jpg |