2004年12月16日
PVCの11月の国内向け出荷、全分野が前年超え
出荷トータルは輸出の縮小で前年を下回る
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会(VEC)が16日に集計した、PVC(塩ビ樹脂)の11月出荷数量は前年同月を2.3%下回った。3ヵ月連続の前年同月割れである。

 国内向け出荷量は6.4%増となった。10月は国内向け出荷が硬質用、軟質用、電線その他の3分野全てで前年を下回ったが、11月は逆に全分野でプラスとなった。硬質用は6.9%、軟質用は7.1%、電線その他は3.6%それぞれ前年を上回った。

 一方の輸出は3ヵ月連続の前年割れの21.0%減となった。中国の需要家の引き合いが以前ほど活発でなく、オファー価格も頭打ちとなってきたため、多くのPVCメーカーが成約を手控えたことによると見られる。

 また、VCM(塩ビモノマー)の11月の出荷量は、輸出が17.7%の増加し前年同月比1.4%増加した。国内向けはPVC向けの2.0%減をその他用がカバーできず1.7%減となった。

ニュースリリース参照
○塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/1216vecjushi.xls

○塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/1216vecmo.xls