2004年12月17日
ナフサスポット価格が極東も西欧も急反発
C&F/ジャパンは再び400ドルを大きく踏み越え
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ナフサの国際スポット相場が週半ばから極東向けも西欧向けもともに急反発してきた。C&F/ジャパン(わが国の商社や石油企業等が国際トレーダーや産油国にオファーするなり契約するなりした価格)の平均は、トン当たり再び400ドルの大台に乗っている。
 
 C&F/ジャパン価格は、今週明けに3ヶ月振りに400ドル台を割り込んで384ドル前後となり、翌日も400ドルを4〜5ドル下回る低レベルにあったが、次の日に入ると急反発して再び400ドル台に乗って直近は425ドル弱のところまで戻っている。週明け直後に対比すると40ドル強の反騰となる。
 北西欧のCIF価格も同様に再騰していて、ほぼ400ドルとなっている。週明けの価格に比べると28ドル前後のアップとなる。
 こうした短期間における大幅な上下動は、原油のWTI相場が急落後・急反発していることに伴うもので、その原油スポット相場の行方がなお不透明なだけにナフサのスポット相場の今後の姿も見極めが困難というのが大手商社や石油企業筋に共通した見方となっている。