2004年12月20日 |
昭電、医療用麻酔ガス処理システムをスウェーデン王立大学に納入 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:昭和電工 |
昭和電工は20日、世界で初めて開発した医療用余剰麻酔ガス処理システム「アネスクリーン エスダブリュウ」を、スウェーデン・ストックホルム県の王立カロリンスカ大学フディンゲ病院に納入したと発表した。 ストックホルム県では、県民の健康と環境を守るためのプロジェクトの一つに「医療機関から排出される笑気ガス(正式名称:亜酸化窒素N2O)を06年末までに01年比50%削減する」ことをあげている。 同県の大規模な医療機関から排出されるN2O量は年間約30トン(CO2換算:9,000トン)で、そのほとんどは無痛分娩後に排出される。今回の昭電システム導入により、年間約5トン(CO2換算:1,500トン)のN2O排出量が削減できることになる。 N2Oは、二酸化炭素(CO2)の約300倍の温暖化係数を有し、大気中では極めて安定な温室効果ガスの一つとなっている。「アネスクリーン」は吸入麻酔薬として使用されるN2Oの分解だけでなく、揮発性麻酔薬の吸着除去も可能で、以下のような特徴をもっている。 (1)N2Oを窒素(N2)と酸素(O2)に分解する。その際NOXは副生しない。 (2)揮発性麻酔ガスを特殊な吸着剤に吸着・回収する。 (3)排出される余剰麻酔ガスを瞬時に処理する。 (4)コンパクトな設備で、省スペース化を実現。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/1220sdk.doc |