2004年12月20日 |
新日石、世界初「LPガス家庭用燃料電池」05年3月から商品化 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三洋電機、新日本石油 |
新日本石油は20日、都内のホテルで記者会見し、世界初のLPガス仕様・家庭用燃料システム「ENEOS ECO LP -1」を05年3月1日から商品化すると発表した。 石油精製で培った水素製造や触媒技術をベースに、次世代エネルギーとして注目されている燃料電池の研究開発に取り組み、このほど商品化した。2003年2月から三洋電機と共同で、全国20ヵ所以上でモニターテストを行いデータを蓄積した。 電気と熱を同時に発生させるコージェネレーションシステムで、総合エネルギー効率が75%(発電効率34%、熱回収率42%)と高く、CO2排出量も従来に比べ30−40%削減できる。定格発電容量は750ワット、貯湯槽容量200リットル、燃料にLPガスを使用する。 05年度は関東1都10県に地域限定して150台を設置、全国展開は06年度以降となる。設置はすべてリース方式とし、契約期間は3年、契約料金は年間6万円。 【渡文明・新日石社長】 燃料電池の開発には、当社の得意な水素製造と触媒技術がキーテクノロジーになるというので、18年前から研究に取り組んできた。LP ガスはボンベに詰めてどこへでも運ぶことができる。災害時に電気やガスなどのライフラインが切断されても、このシステムで対応するできる。その意味では、CO2の排出量を大幅削減する「環境にやさしい」だけでなく「災害に強い」システムということができると思う。 |