2004年12月21日 |
経産省の来年度予算「先端産業創出」に重点 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:財務省 |
経産省の05年度予算に対する財務省第1次原案は、一般会計が16年度比6.3%減の8,113億円、特別会計が4.7%減の1兆3,599億円、石特繰入金を除いた合計は5.3%減の1兆3億円と、いずれも前年度を下回り、厳しい財政再建のなか、緊縮型を浮き彫りにしたものとなった。 しかし「科学技術創造立国」の実現を目指す政府方針から、研究開発関連予算(科学技術振興費)は、前年度の1,377億円から1,401億円へと1.7%増額になった。「イノベーションと、先端産業創出に重点投入し“メリハリ”をつけた。中小企業対策とともに、景気回復の動きが一層確かなものになるよう施策展開していく」としている。 科学技術関連予算の内訳は次の通り(単位:億円) (1)世界に通用する競争力を持つ先端的産業群の創出 (燃料電池分野) ・新エネルギー技術開発プログラムのうち燃料電池に係るもの 354.0(16年度=328.8) (情報家電分野) ・情報家電活用基盤整備 :15.0(新規) ・高度情報通信機器 ・デバイス基盤プログラム :183.7(185.0) (ロボット分野) ・21世紀チャレンジプログラム 37.3(48.0) (健康・福祉分野) ・健康安心プログラム 138.2(142.0) (環境・エネルギー分野) ・地球温暖化防止新技術プログラム :152.0(169.9) ・民間航空機基盤技術プログラム :44.0(42.6) (ナノテクノロジー・材料分野) ・ナノテクノロジープログラム :74.3(74.0) ・革新的部材産業創出プログラム :44.0(42.6) (2)国際標準化活動への積極的取り組み ・基準認証研究開発事業 :8.9(9.0) ・アジア太平洋地域標準化体制整備 :1.2(1.2) (3)大学からの技術移転の強化 ・大学発事業創出実用化研究開発事業(マッチングファンド) :31.6(26.0) ・大学等技術移転促進費補助金 :8.9(9.0) ・大学発ベンチャー経営等支援事業 :1.9(2.0) ・大学ベンチャー支援者コミュニティの形成:(広域的新事業支援事業25.3億円の内数) ・中小企業基盤整備補助金(大学インキュベータ):13.9(15.2) ・産業技術研究開発助成事業 :61.6(58.2) |