2004年12月24日
EVAの出荷が好調維持、1〜11月計で前年合計を抜く
内外需とも高い伸び、年計は史上最大となる公算
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 EVA(エチレン酢ビコポリマー)の11月の出荷数量は2万1,386トンとなり、前年同月の実績を17.3%上回った。3ヶ月連続の2万トンの大台超えである。
 国内向けは1万4,284トンで前年同月を11.7%上回った。一般成型用が特に好調で、同18.3%増となっている。一方の輸出は7,102トンで前年同月を30.5%上回った。中国からの引き合いと注文が引き続き活発であったことによる。
 
 こうした結果、1月から11月までの出荷の累計は、20万9,852トンとなった。前年同期を10.0%上回っている。昨年の年間総出荷量は前年比2.5%減の20万8,468トンであった。それを今年は1ヶ月残して上回ったことになる。これまでの年間最大出荷量は1999年の22万4,568トンであったが、今年はそれを更新することになりそう。
 1〜11月の累計の内訳は、国内向けが同8.3%増の14万3,435トン、輸出が同13.9%増の6万6,417トンとなっている。国内の最大消費分野の一般成型向けは8万71トンで、伸び率は5.6%と高くない。それにもかかわらず全体が大きく伸びたのは、既存の分類枠に入らない「その他分野」向けが25.0%増と著しい成長を遂げたため。